METAFIVE Winter Live 2016 @ Zepp DiverCity Tokyo

すっかりさぼっていたこのブログ。

久しぶりの更新は、昨年12月のMETAFIVEのライブだ(もう3か月前…)。

期待以上のライブで、自分がこれまで経験したことのない「クール」な2時間だった。

 

音に身をゆだねるのではなく、常に聞き入っている感覚だろうか。

もちろん反射的に体が動いてはいるが、その場で音楽を解析することが楽しいと感じるライブだった。

一曲の中での演奏スタイルに変化があり、オーディエンスとしてはいい意味で落ち着くことができない。

次はどんな音なんだろうと、つねに考えを巡らせて楽しんでいた。

さらに演奏に合わせたタイミングでMVが投影されていたことも、「情報量が多い」と感じた一因だ。

どんなアーティストでも言えることだが、原曲での整った音ももちろんいいが、ライブならではの音量、そしてグルーヴ感によってさらに魅力を増す。

しかし特にMETAFIVEの場合、一つ一つの音が複雑で一層グルーヴ感が強いと感じた。

(それが「クールさ」と表現されるのだろう)

 

音が複雑に感じた要因としては、やっぱりエレクトロサウンドとギター(と管楽器)の融合だろうか。

ベースは打ち込み、シンセだし、いわゆるロックの曲ではない(どちらかというとダンスミュージック系?に近いのだろうか)にも拘らず、

ギターの音が際立って聞こえてくる。しかしちゃんと融合している。

さらに要所要所でトランペット等が入ってくるから油断ならない!

良い意味で驚きの連続で、常に聞き入っている感覚に陥る。脳が休まらない。笑

 

演奏に加えてライブを「複雑」にしていたのが、背景で流れる映像だ。

タイミングを合わせてMVが流れるため、没入感すら感じられる。

YouTubeで見ているMVの音楽が生演奏―こう表現すればいいだろうか。

METAFIVEはライブによって完成される、とすら感じられた。

 

とにかく音と映像による情報量の多いライブで、贅沢な2時間だった。

ベトナムで見たバイクの景色

先日、ベトナムホイアンという街に旅行で行ってきました。

ベトナムは初めてでしたが、とりあえず「バイクが多い」というイメージを持っていました。というのも、先日「Body/ Play/ Politics」展で見たインスタレーションにもベトナムにおけるバイクを取り扱った作品があったからです。

 

その作品の舞台はホーチミンですが、多数のバイクが街中を走り回る映像…と文章にすると単純ですが、その勢いはまさに「道路を支配する」印象を植え付けるものでした。そんな映像を事前に見ていたからか、「ベトナムの道路はバイクに支配されている」という先入観を持ってのホイアン旅行となりました。

 

…結果、その映像を追体験することになりました(笑)

ホイアン旧市街はバイク等の乗り入れが禁止…と聞いていましたが早朝はOKのようで、信号のない道路をバイクがびゅんびゅん通り過ぎていきます。もちろん旧市街(歩いて20分程度の範囲)の外側は道路じゅうをバイクが占拠するかのよう。

あの映像は誇張ではなかった、と感じました。。。一応、歩道はあるのですがそこにバイクが停めてあったり、露店があったりするので歩く場所にも困ります。道路はバイクのためのものでした。

 

ベトナムの道路事情はバイクが中心、と実感した旅行でした(もちろん楽しかったのですが)。

 

横浜美術館 「BODY/PLAY/POLITICS」展

横浜美術館にて開催中の「BODY/PLAY/POLITICS」展を見てきました。yokohama.art.museum

国内外のアーティスト6名によるインスタレーションで構成され、それぞれ「身体に込められた社会、歴史」などをテーマとしています。

各作品はスタイルは違えど、そこから「エネルギー」を強く感じるものでした。一見するとポップなアート作品のディティールに違和感が仕込まれていたり、あるいは炎を使った映像作品だったり…。

さらにその「エネルギー」の背景には地域や民族の歴史が含まれており、自分が初見で感じたポップさや美しさの根拠のようなもの、を問いかけられる気分になります。あるいは、自分の美的センスの枠組みを可視化させられるというか。

現代アートに限らず、その作品の良しあしの判断と社会的なコンテクストは不可分…と、頭では分かっていることをありありと見せつけてくる展示です。

ストリート系ジャズユニット Moon Hoochがかっこいい

YouTubeで音楽を聴くのが趣味なのですが、先日こんなかっこいいバンドを発見したのでご紹介します。


Moon Hooch: NPR Music Tiny Desk Concert

続きを読む

シン・ゴジラ ~最高のサラリーマン娯楽映画~

公開から2か月ほど経ってようやく観てきました、「シン・ゴジラ」。

面白かった!wそしてこれは「日本のサラリーマンがはまる映画だ」と感じました。

続きを読む

Bjork Digital ~初めてのVR体験~

3か月近く前ですが、BjorkのVR仕様MVを鑑賞してきました。

これから本格的なブームか、と言われるVRを体験できるチャンス。

しかも、Bjorkの音楽とともに…!という触れ込みにミーハー心を刺激されて、体験してきました。

 

場所はお台場・日本科学未来館。金曜夜でしたが、滑り込みでチケットが取れました。

全体の構成は3部。メインのVR映像のMV鑑賞に加え、

シアターでの過去のMV上映とBiophilliaのアプリ体験も。

 

VR映像はオキュラスリフト+ヘッドホンでの視聴。

会場は会議室かどこかを黒カーテンで仕切った中で、丸椅子に腰掛けて…という

文化祭チックな環境でした(コンテンツとの落差が…w)。

とはいえ内容は、大迫力。VRの没入感とはこのことかー!と思わせるものでした。

 

1曲目は「Stonemilker」。アイスランド(?)の海辺に立っている感覚で、

自分の傍をBjorkが歌いながら行ったり来たりする映像。

手を伸ばせば触れるように錯覚するような感覚。

そして、自由自在に動き回るBjork…あれ、どこに消えた?と思って振り返る「体験」。

360度映像とはこのことか!と実感しました。

2曲目「Mouth Mantra」

Bjorkの口の中(!)を撮影したMV。何が何だかよくわからないwというのが感想。

「Stonemilker」とは逆の意味での没入感を感じました。

自分がどこにいるかわからない、ひたすらに「何か」に飲み込まれてしまった感覚です。手を伸ばしても何も触れられない(実際は、隣に座っている人に触れるかもしれないのに)。

視聴するのにエネルギーを使いました。。。

3曲目「Not Get」

ここで設備が大きく変わり、立って鑑賞するスタイルに。自分の座標を感知して映像が動く「本格派VR」とでも言いましょうか。あと、この曲は音声に指向性がついているようでした。音源の位置が固定されているように、顔の位置を変えると音のバランスが変わります。

映像は、まず背景は(Mouth Mantraとは打って変わって)だだっ広い空間でした。

そこに点描の女性像が動きながらこちらに近づいてくる…といったストーリー。

だんだんと大きくなり、それ(彼女、ではなく)に踏みつぶされるような錯覚に陥ります。

「Mouth Mantra」とは逆の「飲み込まれる」感覚ー「一体感」に近い感覚がありました。訳が分からないのは一緒でしたが。。。

 

3か月近く前で記憶があやふやな部分はありますが、なかなか充実したVR体験でした。

さすがはBjork、360度映像だけでなく「没入感」を生かしたVR映像を見せてくれたなあと思います。

技術的にはまだ発展途上ですが、今後どれだけの面白いコンテンツが生まれるのか楽しみですね。